21日の参議院選挙に向けて、みんなで情報交換を行いました。
今回の参院選は非常に重要な選挙です。なぜなら、自民党が憲法改正を目論んでいるからです。
憲法96条は、憲法改正の発議には「各議院の総議員の3分の2の賛成」を要し、
さらに、国民投票または選挙の際に行われる投票において、「過半数の同意」が必要です。
つまり、憲法改正には①発議の段階、②国民投票の段階の2つのハードルを越える必要があります。
さて、①についてですが…。
「各議院の」という要件がミソです。つまり、衆議院だけで3分の2の賛成を得るだけでは足りず、参議院でも3分の2の賛成を得なければ、①のハードルは越えられないわけです。
自民党が政権を取り戻したとはいえ、参議院においては、民主党が勢力の中心を占めており、参議院で3分の2の賛成を得るのはほぼ不可能でした。
ところが、もし、今回の参院選で改憲派の政党が圧勝すれば、①のハードルを越えるのが容易くなってしまいます。
①のハードルを越えると、次に②の国民投票のハードルがあるわけですが、国民の多くは憲法をろくに読んだことがありません。そのような国民が正しい判断のもとに国民投票を行えるでしょうか?
前回までの記事で述べた通り、自民党の憲法改正草案はヤバいです。
歴史を振り替えると、人権を侵害してきたのは、いつも国家でした。
そして、人は多くの血を流して、革命を起こして人権を勝ち取ったわけですが、憲法改正によって、再び“人権が国家に侵害される時代”が訪れようとしている。
以上から、社会知性研究会の多くは今回の参院選では自民党を支持しないつもりのようです。
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